2018年5月2日水曜日

子供たちは幸せな生き方を求めている- 一人ひとりに夢と希望を! -


元公立高校教諭のK.Oです。

 『君たちはどう生きるか』(漫画版)が200万部を超えて、ヒットしているそうです。内容は、幸福に生きるには?立派な人間になるには?等の生き方の問いとその指針です。原作は1937年と古いのですが、現代にも合う考え方・指針があります。私も読んでみて共感するところもあり、特に「宗教でない宗教である」と感じました。そしてそれが、堅い内容なのですが、漫画版となりライトな表現になっていることが功を奏し、広く読まれているのでしょう。このことから、多くの現代人――大人も子供も“幸せな生き方”を求めているのであると思います。

 “「倫理的な生活者」の実践3項目”の取り組み、PBSの活動-時代の要請、希望!

  青森・八戸・弘前の生命学園でクラフトづくりをしました。子供たちが集中して、楽しく取り組んでいたことにびっくり。テーマは、柿の木などの剪定端材を活用した、「夢と希望のカードスタンド」です。自然素材を活用して、「木のぬくもりと自然の恵み」を感じてもらうことを目標としました。下ごしらえをした材料にサンドペーパーをかけ、お気に入りの絵やことばを描き、さらにカードにも自由に絵や文字を書いて仕上げます。子供たちは「楽しかった」「またやりたい」との感想を述べていました。

    また、近所に住むM.Kさんは、宗教にはあまり関心はないが、ものづくりと絵を描くことが大好き。クラフト・絵手紙で友達になったところ講習会に参加してくれたのです。教区の自然の恵みフェスタでは、一輪挿しづくりのワークショップを指導してくれました。本人も参加者も大喜びでした。

 不安の時代ともいわれる現代、価値観の多様化する中で、子供たちも大人も幸福になる生き方、よりよい生き方を求めています。ただ、重いものは嫌います。今までの既成宗教・道徳・モラルではなく、押しつけ強制でもなく、ライトで魅力ある指針を求めているのです。神社仏閣のトラブル・退廃。宗教に対する偏見、拒否反応。そのような中でも、まじめな真摯な考え・生き方を求めているのです。

 このような社会心理の中で、SNIオーガニック菜園部・SNI自転車部・SNIクラフト倶楽部のPBS(プロジェクト型組織project-based system)の活動、“実践3項目”の取り組み が現代にマッチしているのです。時代の要請・希望であると思います。

 夢と希望と幸せな生き方を伝えよう!

  昨秋、座間市で9人の男女が犠牲になった事件、SNSで「死にたい」と発信していたが、本当は「話を聞いて欲しい」等との訴えであったといいます。この人たちも幸せな生き方を求めていたのです。私たちは「子供たちの声をもっと注意深く聴く」ことを求められています。そして、求めに応じて真理を伝えること。特に、今子供たちに必要なものは、昨今の社会状況から「一人ひとりに夢と希望を」伝えることです。

具体的には、“実践3項目”の取り組みやPBSの活動、そして「日時計主義の生き方」や「無限の可能性」「新しい文明の構築」という夢と希望です。物事の明るい面を見る生活について、白鳩会総裁・谷口純子先生は、次のように説かれています。

職場や学校が変わった時、新しい環境に移ったときなど、なんとなく不安を感じるのが人間だ。(中略)けれども、こんな時こそ、「きっと素晴らしい経験が待ち構えている」と決めてしまうのがいい。自分の未来には楽しいこと、良いこと、素晴らしい経験が待ち受けていると心に決め、そういう目、そういう心構えで世界を見ていると、楽しいことや良いことが本当に自分の前に展開してくる。なぜなら、私たちの世界は“心でつくる”ものだからだ。

    (谷口純子先生著『この星で生きる』1920頁より)

  子供たちは幸せな生き方を求めています。よろこびとつながりを求めています。私たちは、そのような子供たち一人ひとりに、夢と希望を伝えていきましょう。幸せな生き方を教えていきましょう。

“実践3項目”の取り組みとPBSの活動を自信と勇気と愛をもって、「共にやろう」と呼びかけていきたいと思います。

      K.