このブログは、保育・幼稚園、小学、中学、高校、大学、学習塾で、子どもの可能性 を認め、引き出す教育を実践している7名の教育関係者によるブログです。それぞれ の成功や失敗の事例を交えながら、教育課題の解決方法を分かりやすくつづっていきます。
2014年12月27日土曜日
今週の「おみやげ」は?
小学校教諭のY・Sです。
今年も御用納めとなり,今日からは9連休という方もいると思います。今年1年,子ども達のための精進・奮闘・活躍された教育関係者のみなさん,お疲れ様でした。
では,今年も私のささやかな実践と拙文を読んでくださったみなさまに感謝致します。どうぞ,よいお年をお迎えください。
ラベル:
110.人間関係
,
140.保護者対応
,
150.子どもとの関わり
,
160.学習指導
,
930.Y.S先生
2014年12月13日土曜日
生長の家の教育の“現代的展開” 子供たちに伝えよう-自然と人間の大調和
高校教諭のK.Oです。
昨年死去した、ネルソン・マンデラ氏は人種や民族のちがいを越えて人種差別を撤廃し、世界中から尊敬されました。そして今、世界は地球環境問題に直面しており、さらに人間と他の生物との共存共栄が求められています。
授業で太陽パネルの特性試験を行い、生徒がレポートに感想文を書いてくれました。「ソーラー電池の発電率にびっくりした。光はなくならないので、これを日本中にけちらずに展開すれば、どれだけの電力をまかなえるのか。原発が無くなったらこれだ!と思った。」(S.H)
また、北見生命学園では、何故ノーミート料理をつくるのか?環境を大切にするとは?という内容の講話から、肉食の弊害について、動物を殺すこと・飢餓・森林減少等を学習しました。
今、児童・生徒に一番必要な道徳教育の徳目、また平和教育の内容は、「自然と人間の大調和」による自然環境保全の生き方=新時代の生き方であると思います。なぜなら、人間と他の生物との共存共栄は、愛を実践する生き方であるからです。例えば、動植物を大切にすることは、愛を深め「豊な心」を育んでくれます。リサイクルの促進は、ゴミや空き缶を拾うことで良いことをする、「愛の実践」になります。省エネルギーの促進は、「物を大切にする心」を養います。温暖化防止の努力は、「遠くの貧しい国の人たちへの愛」となるのです。さらに、自然との触れ合いは、生きる力とよろこびを与えてくれます。
また、「自然と人間の共生」に基づく地球環境保全の教育が世界平和の根幹であると言えます。なぜなら、生長の家総裁・谷口雅宣先生が、「平和・環境・資源」の3つの問題はリンクしていると説かれているように、地球環境保全は平和と密接につながっているからです。
生長の家総裁・谷口雅宣先生は次のようにお示しくださっています。
化石燃料を使い続けることは環境にマイナスであるばかりか、資源問題を深刻化するとともに、希少資源をめぐる各国の奪い合いに発展する恐れもある。また、ツバルの例のように、環境難民を生み出す可能性もある。そういう意味で、「環境」と「資源」と「平和」とは皆、つながっているわけですよ。(『足元から平和を』谷口雅宣先生著202頁より)
今、一番必要な生長の家の教育とは?
生長の家の教育に関する内容も、歴史があり素晴らしいものです。かつては反国家思想の横行する時代があり、それに対して愛国心や天皇様のご恩徳を説き、また親不孝の問題については親孝行を説いてきました。もちろんこれらのことは必要です。しかし、現代の児童・生徒を取り巻いている環境は変わってきています。
例えば、君が代・日の丸についても、以前は戦争につながる等と言っては反対し、バイキンのように嫌う人もいました。今は変わりました。子供たちも教員も、自然に国歌・国旗として接しています。
今はもっと重要な問題が出てきているのです。地球が荒廃し人間のみならず生物が棲めなくなっていくこと。すでに絶滅種が多く数えられています。また、原発事故の未解決の問題等です。これらの緊急を要する地球規模の問題を解決することが、吾々の使命であり、教育の課題なのです。現代の子供たちに最も教えなければならないことは何か?今、一番必要な生長の家の教育とは何か?と考えたとき、総裁先生がお説きくださっている、「自然と人間の大調和」による新時代の生き方であると思います。
これが生長の家の教育の“現代的展開”だと考えます。
「教員生活が楽しくなるブログ」へのアクセス数がこのところ急増し、国内外から、生長の家がはじめての方からも多くの関心が寄せられています。
今、世界の教育者の共通の諸課題を解決するために!!
K.O
2014年12月3日水曜日
自然を愛し,その偉大さを実感させる授業
小学校教諭のY・Sです。
今週は,「わたしたちの道徳」という副読本(文部科学省 刊)をつかった道徳の授業をしました。題材は「自然や動植物を大切に」です。その概略をご紹介します。対象は小学校3年生です。導入で「次の中に花が咲かないものはありますか?」という問いかけをし,
①さくら ②いね(米) ③杉
と板書しました。〔*この質問に関しては,2013年7月22日のブログにも書きました〕はじめはこちらのねらい通り,③の杉と答える児童がいました。②のいねについては,稲作地域という特性から,「稲の花は見たことがある」という意見にみな同感しました。
では,「③の杉は本当に花が咲かないのかな?」と補助発問すると,「見たことがないから咲かないと思う」という児童の意見に引きずられる児童が出てきたので,ここでヒントをあげました。「花粉症で一番多いのは,何の花粉症でしょうか?」すると児童から「杉の花粉症か!花粉が出るということは花が咲くからだ!」「でも杉の花は見たことがないよ」「稲よりももっと小さい花なのかも知れないよ」といった意見が出てきました。
そこで,「そうだね。見たことがないからないとは言えないね。実は杉にも花が咲くんだ。今の季節は茶色いつぼみが出ているから,気をつけて見てごらん。では,わたしたちの道徳の102ページから読んでみよう」といって,
○ 折れた菊を大切に世話した結果,見事に花を咲かせた話
○「ど根性大根」の写真
○ 渡り鳥がなぜ「V字」になって飛ぶのかという話
○ 岩手県盛岡市の石割り桜の生命力について
を紹介した写真と文をそれぞれ読んで話し合いました。子ども達は,アスファルトから芽を出す草花の不思議な力や,この季節によく見られる雁も「V字飛行」をして,天敵から身を守る工夫をしていることなど,それぞれ知っている自然の偉大さを紹介してくれました。そして次のようなまとめをして授業を終えました。
「みんなよくたくさんの自然のすばらしさに気付きましたね。自然の素晴らしさに気付くということはみんなも自然の一部だからなんだと思う。」そして板書に,
「花が咲かない植物はない。」植物の横に「人間」と朱書きし,「花の咲かない人間もいない。」「人間の花って,何だろう?考えてみてください。」といって授業を終えました。
後日,子ども達から自然・人間についての偉大な発見が続々報告されることでしょう。その時はまたブログにアップします。
ー 参考文献:「わたしたちの道徳 小学校三・四年」p102~p105 ー
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