2013年7月5日金曜日

やる気を起こさせるとっておきの質問

 
 
 最近の子供(特に中高生)の中に「無気力」「やる気がない」子が目立つと時々耳にします。そうでなくても「覇気が無い」子供が多くなったとベテランの教職員も嘆いていることがあります。それは大人の社会に原因があるのではないでしょうか。大人たちの将来への不安感,「どうせ世の中よくならない」「誰が政治をやっても同じさ」等々のあきらめ感が蔓延し,目先の欲や快楽に走る雰囲気に社会が向かっては子供たちに夢や希望,やる気を起こさせることなど到底できません。ましてや,指導者たる教職員がやる気無しでは話になりません。「とはいっても,理想と現実はかけ離れているし,毎日仕事に追われて,おまけに給料はカットされ,ときたら無気力になるのも無理はないでしょう。」と反問されますか?「じゃあ辞めたら?」「でも,他に仕事がないし生活もかかっているし・・・。」私に言わせれば,生活のために嫌々教員をしているならすぐに辞めるべきですが。
前置きが長くなりました。私はもちろん毎日が楽しく,やる気満々です。では,どうしたら子供たちにやる気を起こさせることができるのか?それは私の若い頃の失敗から生まれた質問法です。
 あるとき,宿題もやってこない,授業中も手を全く挙げない,質問にもいい加減な反応をする男児に対して,私は「お前,何しにここ(学校)にきてるんだ!」と一喝しました。今時こんな檄を飛ばしたら即「教育委員会に通報」ものです。でも,その子は何故か次の日から生まれ変わったようにやる気を出したのです。不思議に思って私は昨日の言葉は言い過ぎたことを謝りながら訳を聞いてみました。そしたら,「先生,昨日の先生の質問よく考えてみたんだ。」「え?」「僕何のために生まれてきたのかって。」「おいおい,先生は何のために学校に来てるんだと言ったんだが?」「僕は何しに生まれてきたのかって聞こえたから考えた。」「そうか。それで?」「僕は,・・・お母さんを喜ばせたい。」「偉い!君はすばらしい!」
 もし,やる気のないことが子供がいたら,やさしい語調で「あなたは何のために生まれてきたのか考えてみよう。」と問いかけてみてください。必ずやる気を徐々にまたはいきなり出すこと請け合いです。
 それよりも「あなたは何のために先生になったのですか!?」と聞く方が先でしょうか?
  

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